ボダ木の置場全体の写真です。日々湿度や温度の状況を見ながら最大限出来ることを実施しています。湿度に関しては40%以下にならないように、温度のついては15度以上にならないように8基のスプリンクラーと遮光ネットで調整しています。
現在約350袋椎茸にナイロン袋を被せています。理由は雨水とスプリンクラーの水滴が椎茸の傘に直接当たらないためです。椎茸全体が多くの水分を含むと品質が悪くなります。更に空気が乾燥した場合に適度な湿度を保て且つ低温になれば保温効果があります。
ナイロン袋は椎茸専用の袋で、JAから購入していますが、傘径8cmを超えるような椎茸ではカバーしきれないため、袋の片側端を切断して傘径8cmを超えるものにも対応できるようにしています。
また、結果的には風通しが切断前よりも良くなり、良質な椎茸ができますが欠点もあります。それは風が天敵で袋が傘からズレてしまうので、雨降り前とスプリンクラーでの散水の前は全て正規の位置に修正してから散水していますので、大変手間暇がかかります。
当初はJAの椎茸専用のナイロン袋を購入し、知人からアドバイスをいただきナイロン袋を三個所ピンで固定していたのですが、袋が小さいため傘が変形しました。さらに気温が上昇した場合にムレてカビや変色してしまいました。しかしながら最低限の風通しも必要です。それらの経験により現在のやり方になりました。
それでも傘径10cm以上、肉厚5cm以上、内巻き1cm以上の品は50個程度しかできませんので、さらなる自然光の調整を含む知恵と工夫と管理力強化が必要だと思っています。露地ものは自然環境に最大限影響を受けるため、環境変化を先取りしながら事前の対応が求められます。